

| 術前評価 | 口唇裂に伴う鼻変形が顕著な状態 |
|---|---|
| 通常必要とされる治療内容 | 鼻孔縁下降術(複合組織移植術:耳介軟骨+皮膚移植) |
| 治療方法 | 耳介より皮膚+軟骨の複合組織を採取し、鼻孔縁近くの鼻腔内に移植します。 |
| 料金 | 保険適応(診療報酬点数に準ずる) |
| 治療のリスク | ●初期に起こる事 疼痛・軽度の腫脹 ●時に起こる事 出血、内出血(1-3週で改善) ●経過中に起こる事 瘢痕は残存します、知覚障害、移植片の膨らみや萎縮 ●希に起こる事 感染・創離開・軽度の左右差の残存、肥厚性瘢痕:赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり)、縫合糸の残存、移植組織の壊死、後戻りや効果不良、耳介や鼻孔縁の変形 ●極めて稀起こり得る事 薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など)、薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)など。他部位の組織損傷。 その他予想外の合併症の可能性もあります |
| 診療時間 | AM9:00~PM18:00 |
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| 月 | ○ |
| 火 | ○ |
| 水 | ○ |
| 木 | ○ |
| 金 | ○ |
| 土 | ○ |
| 日 | ○ |
〒630-8226 奈良市小西町25-1 奈良テラス2F
※近鉄奈良駅4番・6番出口・バス停より徒歩1分
| 診療時間 | AM9:00~PM18:00 |
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| 水 | ○ |
| 木 | ○ |
| 金 | ○ |
| 土 | ○ |
| 日 | ○ |
〒634-0804 奈良県橿原市内膳町5-2-40 FACEビル4F
近鉄大和八木駅 徒歩1分
症例case
担当医師及び担当者からのコメント
口唇裂に伴う鼻変形の修正について 口唇裂はおよそ400〜500人に1人の割合で生まれるといわれています。 生後3〜4か月頃に口唇の一次修復手術が行われることが一般的ですが、成長に伴って ・口唇の微妙な形の変化 ・中顔面の低形成による咬合のずれ ・鼻の左右差や鼻孔縁の変形 などが次第に目立ってくることがあります。 実際には、鼻の変形に対する修正治療を受けていない方が多いのが現状です。 当院では、こうした鼻の左右差や形態的な不調和に対し、耳介軟骨や皮膚を用いた複合組織移植など、 形成外科的手法を用いて自然な形態の回復を目指しています。 今回ご紹介する患者様も、鼻孔縁の左右差を主訴にご相談くださいました。 耳介から複合組織を移植し、形態のバランスを整える手術を行いました。 術後3か月の時点では、左右差の改善が得られ、表情もより自然な印象に。 患者様・ご家族ともに前向きな気持ちになられていたのが印象的でした。 同じように、口唇裂後の鼻の形態でお悩みの方にとって、 少しでも参考になれば幸いです。 (※この内容は一例であり、すべての方に同様の経過をお約束するものではありません)