【耳介形成術】埋没耳・折れ耳の改善 30代女性【症例No.29Y0000302】
術前評価 | 耳が折れ曲がり頭側の一部が埋没している方 |
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通常必要とされる治療内容 | 耳介形成術(軟骨形成を要する) |
治療方法 | 局所麻酔下に耳介裏面(裏側)から切開を行い、耳介軟骨を露出し軟骨に切れ目を入れ縫合処理することで耳介を後方に倒し軟骨フレームの形状を整えます。次に深側頭筋膜と耳介軟骨を縫合することで耳介挙上を行い、埋没部分を修正します。挙上した耳介の裏面を周囲からの皮弁で覆い耳介側頭溝を作成します。 |
料金 | 片側 約55,000円(3割負担) |
治療のリスク | ●初期に起こる事 軽度の疼痛(2-3日)、腫脹(1週間ほどで改善します)、内出血(2週ほどで改善します) ●希に起こる事 感染、血腫やそれに伴う変形、二次的な変形(後戻り、耳介変形、過矯正)、知覚障害、肥厚性瘢痕やケロイド、皮弁の壊死、左右差、薬疹、アナフィラキシー、その他予測外の合併症 |
施術担当 | 山中 佑次院長 |
- 担当医師及び施術者からのコメント
- 先天性に右耳の頭側が折れ曲がり軟骨の脆弱性を認め、また耳介頭側が埋まっているため眼鏡やマスクがかけられないとのことで来院されました。軟骨フレーム自体の大きさは左と比べて遜色なく、軟骨フレームの形成および補強、埋没耳修正+耳介側頭溝の作成を同時に行うプランを立てました。 耳介裏面を切開し、軟骨膜状を剥離し対耳輪部分の軟骨フレームを後方に倒すための縫合を行いました。その後耳介側頭溝作成のため耳介を挙上し、耳介の裏面を耳介後方の皮膚を使って覆いました。術後に、一部の皮膚が血流不全に陥り部分的な皮膚欠損を認めましたが、軟膏にて保存的に加療することで上皮化を果たしました。皮膚欠損部分の赤みは残っていますが耳介形態は良好で左右差も殆ど気にならないレベルとなり、眼鏡やマスクなども問題なく掛けることが出来るようになり、形態だけでなく機能的な耳介形成が果たせたと思います。
この症例の詳細について