症例case

【刺青除去】左胸部に入れたtatooを除去したい方 30代男性【症例No.29Y0000863】

  • 【刺青除去】左胸部に入れたtatooを除去したい方 30代男性【症例No.29Y0000863】
術前評価 左胸に入ったtatoo
通常必要とされる治療内容 切除+全層植皮
治療方法 局所麻酔下にタトゥーを完全切除し、右鼠径部よりの全層植皮術を施行しました。術後は創部安静が必要になります。
料金 385,000円(税込)
治療のリスク ●初期に起こる事 疼痛・軽度の腫脹 ●時に起こる事 内出血(1-3週で改善)、血腫 ●経過中に起こる可能性のある事 肥厚性瘢痕:赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり)、ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似しますが、拡大傾向が10年以上にわたり起こる場合があります。  変形(陥没・引きつれ)・創部両端の盛り上がり(dog ear)の可能性(特に採取部位:鼠径部)、強いものは残存します。移植片の萎縮による瘢痕拘縮 ●希に起こる事 感染・皮膚採取部の創離開・縫合糸の残存 移植組織の壊死・脱落(十分な安静が保てない場合、部分脱落や場合によって全脱落する可能性があります) ●極めて稀起こり得る事 薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、四肢・指などの切除縫合の場合血流障害を起こす可能性、その他予想外の合併症の可能性もあります。
施術担当 山中 佑次院長

担当医師及び担当者からのコメント

胸部の面で入ったtatooで単純閉創は困難であり、比較的皮膚が薄い場所であるためアブレージョンも困難であったことから、切除および全層植皮術で治療を行いました。右鼠径部(足の付け根部分)より皮膚を採取し、tatoo除去部分に移植し、皮膚を採取した右鼠径部の皮膚欠損は単純閉創しております。術後安静をしっかり保つことで、移植片は完全に生着しております。術後縫合部周囲に肥厚性瘢痕が生じましたが、経過観察しておりました。術後2.5年にご来院頂きましたが、創の硬さや赤みは解消しつつある状態で、日常生活制限が全く無い状態となっています。腕や胸腹部の比較的皮膚の薄い部位のtatoo除去に関しては、小さい範囲は単純縫合が優先されますが閉創出来ない場合は全層植皮を視野に入れて検討されるとよいでしょう。

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