【眼瞼下垂】目の上の強い陥凹変形が気になる 60代女性【症例No.29Y0000731】
術前評価 | 中等度眼瞼下垂と強い上眼瞼の陥凹変形が併発している方 |
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通常必要とされる治療内容 | 挙筋前転術+真皮脂肪移植 |
治療方法 | 術前にシミュレーションで決めた幅で切開し、挙筋前転を施行しております。同時に鼠径部より採取した真皮脂肪を移植しました。 |
料金 | 539,000円(税込) |
治療のリスク | ■挙筋前転術のリスク ●初期に起こる事 疼痛・腫脹(2週間ほどで約8割改善)・むくみ(約3か月)・内出血(2-3週で改善) 瞼縁のしびれ(約1年)、傷の赤み(3か月ほどで改善) ●患者様自身の目について起こり得る事 見かけ上の二重の幅が狭くなる。 余剰皮膚を取り過ぎることで重たく不自然な目元になる事があります。 加齢による再発は起こり得ます。 ご高齢の方は、眉毛挙上が改善することで余剰皮膚が現れたり、鼻根部分のしわが深くなる可能性(眉毛下垂の顕在化)。 ●希に起こる事 流涙・眼脂・ドライアイ(1-2か月で改善)・ツッパリ感(1-2か月) 切開部分の段差:分かりにくくなりますが、残存することもあります。 開瞼不十分(挙筋機能が乏しい時は筋膜移植術を検討します) 開瞼過剰 ・左右差→ 初期もしくは3ヶ月以降に修正(極僅かなものは修正困難) (腫れなどの影響で術後しばらくは左右差がある事があります) 予定外重瞼線→ 初期もしくは3ヶ月以降に修正(特に重症の下垂・強い上眼瞼凹み、たるみが強い方など) ●かなり稀に起こり得る事: 感染・創離開・埋没糸の遅発性感染・埋没糸の露出 自身の顔貌の変化が受け入れられない ●極めて稀起こり得る事: 薬疹(重症なものも含む) 薬剤性アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸苦・血圧低下・心停止)、 眼窩内出血および血腫による失明、眼瞼痙攣、眼球および周囲の損傷 その他予想外の合併症の可能性もあります。 ■真皮脂肪移植のリスクおよび注意点 委縮を想定してやや多めに移植するため初期はやや膨らみます。移植組織の萎縮による再発、移植脂肪の感染や不良肉芽腫形成、移植脂肪の脱落、左右差の可能性があります。一度に移植できる組織には限度があります。 |
施術担当 | 山中 佑次院長 |
- 担当医師及び施術者からのコメント
- 60代女性、目の上の凹みが気になるため他院形成外科を受診され、手術適応と判断されご紹介されて来院されました。 上眼瞼の陥凹変形が強いだけでなく中程度の眼瞼下垂があり、真皮脂肪移植による陥凹変形の改善及び挙筋前転術をご提案させていただきました。 手術は、通常の挙筋前転術を施行したのち、右鼠径部より真皮脂肪を採取し、複合組織移植として陥凹部分に充填しております。術後3ヶ月の時点で、開瞼はしっかりと正常領域に改善し、上眼瞼の陥凹も劇的に改善されました。ただ、陥凹変形の修正にともない皮膚の余剰が生じ、タルミとなっておられます。タルミの修正をご提案しておりましたが、ご本人は現状で十分満足されており追加治療をご希望されず終了となりました。 高度の上眼瞼陥凹変形は、ヒアルロン酸でも修正は困難で(凸凹や予定外重瞼線のリスクあり)、挙筋前転術単独での効果は乏しく、真皮脂肪移植での改善が最も効果的です。お悩みの方はご相談いただけたらと思います。 なお、中等度の眼瞼下垂および陥凹変形改善の脂肪移植は見た目の改善目的であるため保険適応外になります。
この症例の詳細について