「美しい二重」と聞くと、どのような目元を思い浮かべるでしょうか?
幅の広い二重、すっきりとした末広型、華やかな平行型、落ち着いた印象の奥二重。写真を見ながら、「こんな目元になれたら」と感じる方もいらっしゃると思います。
その憧れは、大切にしてよい気持ちです。ただ、美しい二重に、誰にでも当てはまる一つの正解があるとは僕は考えていません。その方の顔立ち、表情、持っている雰囲気などとマッチし、かつ、本人が心地よく感じられること。
そこに、美しさを考える手がかりがあると思います。
まず知っていただきたいのは、「二重の幅だけで目元の印象が決まるわけではない」ということです。
まぶたの厚み、目の開き方、目頭の形、眉との距離、目の上のくぼみなど、いくつもの要素が関わっています。同じような幅の二重のラインを希望しても、もともとのまぶたの特徴によって、見え方や適した方法は異なります。
また、「幅を広げれば、もっと目が大きく見える」とは限りません。
広すぎる二重のラインはかえって眠そうに見えたり、厚ぼったさを強調することにつながり目的の「大きく見える」とは異なる結末になることがあります。
そのため、幅を広げることと、目そのものが大きくすっきり見えることは、分けて考える必要があります。
作る場所が何ミリとか、末広型や平行型などの名前だけで決めず、顔全体や、目を開けたときの印象まで確かめることが大切ということです。
そして、表情は鏡の前の気持ちのこもった表情だけではありません。
笑うとき、話すとき、伏し目になるとき、油断したときなど、何気ない表情にもその人らしさが表れます。美しい二重を考えるなら、一枚の写真だけでなく、日常の表情にも目を向けたいと思います。
患者様には、相談の前には、「どんな二重にしたいか」に加えて、「今の目元の何が気になるか」を言語化しておいていただくのが良いと思います。
左右の違いなのか、まぶたの重たい印象なのか、化粧のしづらさなのか。それらが分かると、相談の焦点もはっきりするので、「できる、できない」をお伝えすることができるからです。また、参考写真があれば、どの部分が好きなのかを伝えるのもいいかもしれません。
もちろん、一重や奥二重にも、それぞれの美しさがあります。個性の時代ですので、周囲の評価や流行に急かされず、説明を聞き、納得してから選んでいただきたいと思います。
僕が考える、美しい二重とは、その方の個性や雰囲気と調和し、まぶたの働きにも配慮され、ご本人が納得して受け入れられる二重です。鏡を見る時間が少し楽しみになる、そのような二重を作っていけたらと思います。
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