「最近、肩こりが酷くて。眼瞼下垂の治療をしたら治りますか?」
診察をしていると、時々この質問をいただきます。
毎回、僕がお答えするのは、
「改善することもありますし、そうでないこともあります」
です。
では、なぜ眼瞼下垂で肩こりや頭痛が起こるのでしょうか。
眼瞼下垂は、目を開けようとしても、目の力だけではまぶたが上がりにくくなっていく状態です。
その代わりに、眉毛を持ち上げて目を開けようと努力します。
これは本人の中では無意識です。
実際に、意識して眉を上げてみてもらうと分かると思うのですが、おでこやこめかみあたりに力が入っているのが分かると思います。
この緊張が長く続くと筋肉のこわばりが生じ、肩こりや頭痛の原因になっていきます。
でも、逆に肩こりや頭痛の原因は、眼瞼下垂だけでしょうか?
その答えは、
「No」
です。
肩こりの原因はいくつかあります。
もっとも多いのは、長時間同じ姿勢を続けることによる筋肉の緊張です。
デスクワークやスマートフォンの操作などで、頭が前に出た姿勢(いわゆるストレートネック傾向)が続くことも、その一つです。
そして、眼瞼下垂もこの「筋肉の緊張」に関係します。
首・肩・おでこ・こめかみあたりに持続的な負荷がかかり、「こり」や「痛み」として感じられることがあります。
そのほかにも、運動不足による筋力低下、冷えによる血行不良、精神的なストレスによる筋緊張、合わない枕や猫背などの姿勢の癖、なで肩や首が長いといった体型的な要因なども関係します。
また、眼精疲労(度数の合わない眼鏡や長時間のパソコン作業など)が、首や肩のこりにつながることもあります。
つまり、
肩こりの原因の一つとして、眼瞼下垂が関係していることがある
ということです。
眼瞼下垂の治療目的は、あくまで「目を開けること」です。
肩こりや頭痛を治すための手術ではない、ということですね。
なので、眼瞼下垂の治療をして肩こりまで改善したら、
「ラッキー!」
それくらいのつもりで、治療を受けてもらえるといいかもしれませんね(^^)v
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