「喜びの現場」に身を置いて、感じてきたことは?
――良い形には、良い機能が宿る。
この言葉は私が研修生の頃より大切にしている言葉で、以来この信念の元、形成外科医として正しい医療を追及してきました。
というのも、顔や容姿などの外見に、コンプレックスや悩み、不安があれば、誰もがつい隠したくなります。その結果、自信がなくなって、気持ちが沈みがちになる人もいます。人間関係がおっくうになり、社会から遠ざかる人もいます。コンプレックスのために、マイナスの制限がかかってしまうというのは、実にもったいないことだと私は考えています。
では、医療の力によって、そのコンプレックスが解消したらどうなるでしょうか?「形」が整ったら、どうなるでしょうか?
人の気持ちとは不思議なもの。「形」が良くなれば気持ちが晴れ、明るさと自信が備わります。自然と人の輪に入れるようになります。つまり、「良い形」には「社会的な機能」が備わっているのです。
私はこれまで、形成外科医として、皮膚科医として、そして美容外科医として、「良い形」をサポートする活動をしてきました。たとえば、加齢によって垂れ下がったまぶたを引き上げる「眼瞼下垂症の治療」を行った患者さま。すっきりとした目を取り戻した患者さまは、表情がいきいきと輝きました。