施術についてdetailed explanation

傷の形成

はじめに

傷には、切り傷、擦り傷、打撲による傷など色んなタイプの傷があります。どれも一般的な傷なので、怪我をした時は、近くの外科や整形外科などで処置を受けることが多いと思います。しかし、傷を専門的に治療するかがある事をご存知でしょうか?
それが私たち「形成外科」です。

形成外科とは「形を成す」診療科です。専門領域は頭の先~足の先まであらゆる体表を取り扱うので、傷についても独自のコンセプトで治療を行います。特に、カッターなどで切ってパックリ割れた傷や、顔の傷に関しては、形成外科医の得意分野ですので、傷のプロフェッショナルに治療してもらうことをお勧めします。

私が大切にするコンセプトの一つに「キズは生き物」という考え方です。つまり「治癒までには長い道のりがある」ということです。血や浸出液が出なくなったり、かさぶたが取れたら治癒ではありません。
実は、傷の治る過程には、大きく分けると、この3つの段階に分かれます。

「新鮮な傷」
「傷口が閉じたあとの傷」
「成熟した傷」

それぞれの治療段階で、傷のプロである形成外科コンセプトに基づいた治療法があります。

新鮮な切りキズ ~ケガをしてしまったら~

来院までにする事

受傷してしまったらまずは、傷口を押えて血を止めましょう(圧迫止血)。タオルなどで傷口全体を圧迫すると大抵の出血はコントロールできます。
逆に指や腕を縛ることは出血を助長する事があるのでやめてください。時々、カッターなどで指先の皮膚を削り落としてしまうケースがあります。
その場合、削り落ちた皮膚をガーゼか何かに包んで出来るだけ早く持参してもらうと、それを移植する事で綺麗に早く治癒に導くことが出来ます。くれぐれも捨てない様にして下さい。

傷口の縫合処置をする

クリニックに到着後、傷口を拝見します。そして局所麻酔を打ち、痛みが取れたところで、傷口を綺麗に洗います。
組織の欠損が無いようなら、一針一針、丁寧に縫合します。きれいに切れた傷はこれでかなりキレイ仕上がります。
しかし、組織の欠損があったり挫滅(つぶれること)が強い場合に、綺麗に傷を閉じようとすると、かえって凸凹が出来たり歪みが出来る事もあります。この場合、後日の修正を前提に、計画的に縫合しないで終了する事もあります。
また、感染の可能性の極めて高い、汚染された傷や、犬・猫に咬まれた傷は、傷は縫わずに治します。

ここで注意点は、夜間や休日の救急外来で処置を受けた場合です。形成外科医かそこに居ればよいのですが、通常いないことが多く、太い糸で縫合されている事が多々あります。
そのまま抜糸まで置いておくと、糸の針穴が傷として残ることがあります。翌日には形成外科を受診し場合によっては再縫合をしてもらった方が良いこともあります。

抜糸までの処置・抜糸

傷の状態にもよりますが、綺麗な傷は5~10日後に抜糸を行います。その間の通院は0~2回程で、あいだは自宅での処置を行ってもらいます。また、挫滅が強い傷の場合、閉じるのに数週間の時間がかかる事があります。

傷口が閉じたあとのキズ ~傷口のアフターケア~

先にも述べましたが、「キズは生き物」という概念が、この時期に重要になってきます。傷が治るためには、傷口に繊維芽細胞問細胞などの傷を治すために細胞が集まり傷を閉じてくれます。
簡単に言うと「接着剤」を作ってくれるのです。しかし、これらの傷を治す細胞が傷口に留まってしまうと接着剤を出し続ける事になるため、逆に傷口が赤くなったり、盛り上がったり、硬くなったりします。そのためには、傷が閉じた後に、速やかにこれらの細胞には引き取ってもらわないといけません。

その手段が、傷口の圧迫やテープ固定となります。場合によっては、ステロイド剤外用や注射となります。傷口に余分な力をかけず安静を保つことが繊維芽細胞の活動を抑える手立てになります。傷口にもよりますが、一般的には3か月から半年くらい続けて頂きます。

また、この時期に紫外線を多く浴びると、傷口の炎症性色素沈着を強めることになりますので遮光を心がけるようにして下さい。顔の傷であれば、帽子をかぶったり、日焼け止めで保護したり、テーピングなどが良いでしょう。
時間と共に、傷口は柔らかくなり、赤みが薄くなり、痛みなども軽減していきます。

成熟したキズ

成熟した傷は、白く色が抜け、柔らかくなります。この時期になると痛みやかゆみなどの症状も消失します。しかし、傷の状態によってはこの成熟した傷になれないケースもあります。こういった時に後に述べる傷の修正術が必要となります。

キズの修正

外傷後や手術の目立つキズ跡は、状態によって形成外科的なコンセプトに基づいた特殊な縫合方法や形成術を用いることで傷を目立ちにくくすることが出来る場合があります。
基本的には保険診療からのご案内となりますので、診察時に保険証をご持参くださいませ。

修正の時期

修正の時期は前の手術から3か月以上経過してからです。先にも述べましたが、「傷は生き物」ですからどんどん変化していきます。
そのため変化する途中の段階で、次の手術をしても、最終的な結果が安定しないためです。出来るだけキズを成熟した状態に近づけてからの修正をした方がキレイに仕上がるのです。

手術方法

①単純切除
太くなってしまった傷を切り取り、傷口が安静を保てる縫合方法(真皮縫合)を行い傷口にかかる余分な力をかけない様にします。

傷の修正

②連続Z形成術、連続W形成術
傷の方向を変えることで、傷口に直接かかっていた力を分散させ、キズの安静状態手術で作りだします。こうする事で、成熟できずにいた傷を成熟段階に導く事ができ、関節などの突っ張りを取る事が出来ます。

【症例1】他院縫合後に、傷口が盛り上がって治癒(trap door変形)した症例。

傷の修正2

【症例2】4-5年前の熱傷後の瘢痕拘縮の症例。前腕から母指に至る瘢痕のため関節拘縮を伴っていた。

傷の修正3

連続Z形成術を行う事で、瘢痕の成熟を促し、拘縮を解除した。

傷の修正4

傷の修正5

③脂肪移植・脂肪注入による瘢痕修正(一部自由診療)
陥没変形を起こしてしまった傷に対し、脂肪塊の移植や脂肪注入を行う事で陥没変形を治療します。

【症例1】

傷の修正6


その他の治療法

傷跡の修正は全てまずは、保険診療(初診)からのご案内となります。
(初診代が発生いたしますので、必ず保険証をご持参くださいませ。)
また、自由診療ではありますが、外傷後の炎症性色素沈着や外傷性刺青に対し、レーザー治療(一部保険適用)やハイドロキノン外用(美白剤)を用いて加療する事もあります。

症例写真、術後の経過について

  • 傷の修正

    • 術前
    • 術後3か月
    単純切除術 症例①
    術前評価
    眉の下の傷を修正したい方
    通常必要とされる治療内容
    単純切除術
    治療方法
    瘢痕部分を紡錘形に切除し丁寧に縫合します。局所麻酔で鈴に変更
    料金
    自由診療 88,000円(税込)+採血13,000円(税別)
    治療のリスク
    ●初期に起こる事
    疼痛・軽度の腫脹
    ●時に起こる事
    内出血(1-3週で改善)、
    ●経過中に起こる可能性のある事
    肥厚性瘢痕:赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり)、ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似しますが、拡大傾向が10年以上にわたり起こる場合があります。
     変形(陥没・引きつれ)・創部両端の盛り上がり(dog ear)の可能性、強いものは残存します。
    ●希に起こる事
    感染・創離開・縫合糸の残存や露出、再発
    ●極めて稀起こり得る事
    薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、その他予想外の合併症の可能性もあります。

    担当医師及び担当者からのコメント
    30代女性。上眼瞼の幅を持った瘢痕の修正目的に来院され
    ました。拘縮などの機能障害が無いため自費診療での修正を行いました。瘢痕を切除して丁寧に縫合しました。
    • 術前
    • 術後3か月
    瘢痕拘縮形成術+皮弁形成術 
    術前評価
    鼻根部のツッパリのある傷を治したい方
    通常必要とされる治療内容
    瘢痕拘縮形成術+皮弁形成術
    治療方法
    瘢痕部分を紡錘形に切除し、拘縮が強い部分の皮膚をジグザグに入れ替えて(Z形成術)、瘢痕拘縮を解除して縫合します。
    料金
    保険診療(診療報酬点数に準じる)
    治療のリスク
    ●初期に起こる事
    疼痛・軽度の腫脹
    ●時に起こる事
    内出血(1-3週で改善)、
    ●経過中に起こる可能性のある事
    肥厚性瘢痕:赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり)、ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似しますが、拡大傾向が10年以上にわたり起こる場合があります。の可能性
     変形(陥没・引きつれ)・創部両端の盛り上がり(dog ear)の可能性、強いものは残存します。
    再拘縮の可能性
    ●希に起こる事
    感染・創離開・縫合糸の残存や露出、
    ●極めて稀起こり得る事
    薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、その他予想外の合併症の可能性もあります。

    担当医師及び担当者からのコメント
    30代女性。眉間部から鼻根部に渡り縦の傷を負ったあと1年以上経過しておられましたが赤く盛り上がったツッパリが取れないため来院されました。Trap door変形と言われる変形と肥厚性瘢痕による動きの制限があったため、瘢痕拘縮形成術+Z形成術を行いました。術後3か月で赤みは残っていますが、術前よりかなり成熟は進んだと思います。
    • 術前
    • 手術デザイン
    • 術後6か月
    瘢痕拘縮形成術+皮弁形成術
    術前評価
    数年前のやけどの跡のツッパリがいつになっても改善しない状態
    通常必要とされる治療内容
    瘢痕拘縮形成術+皮弁形成術
    治療方法
    ツッパリの強い部分を縦軸として連続的皮膚を入れ替え(連続Z形成術)、瘢痕拘縮を解除していきます。
    料金
    保険診療(診療報酬点数に準じる)
    治療のリスク
    ●初期に起こる事
    疼痛・軽度の腫脹・少量の出血
    ●時に起こる事
    内出血(1-3週で改善)、
    ●経過中に起こる可能性のある事
    肥厚性瘢痕(再発):赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり)、ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似しますが、拡大傾向が10年以上にわたり起こる場合があります。の可能性
     変形(陥没・引きつれ・凸凹)の残存(強いものは残存します)
    再拘縮の可能性
    ●希に起こる事
    感染・創離開・縫合糸の残存や露出、
    ●極めて稀起こり得る事
    薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、その他予想外の合併症の可能性もあります。

    担当医師及び担当者からのコメント
    60代女性。熱傷後の傷跡が赤くて硬く、手関節伸展時に痛みが強く運動障害を起こしておりその治療のため来院されました。撓側(母指側)の強いツッパリ(拘縮)が瘢痕の成熟を邪魔していると考えられ、手術的にツッパリ(拘縮)を解除しました。術後1年で、瘢痕の成熟は進み手関節の運動障害も改善しております。
    • 術前
    • 術後6か月
    瘢痕拘縮形成術+複合組織移植
    術前評価
    外傷による左頬の陥没変形を修正したい
    通常必要とされる治療内容
    瘢痕拘縮形成術+複合組織移植
    治療方法
    瘢痕部分の最小限の切除を行い、頬に皮下剥離を行います。下腹部から真皮脂肪をブロックで採取し、頬の膨らみを再現するように移植を行います。
    料金
    保険診療(診療報酬点数に準じる)
    治療のリスク
    ●初期に起こる事
    疼痛・軽度の腫脹、移植組織により盛り上がり(半年ほどで落ち着いていきます)
    移植組織採取の傷(下腹部)が残ります
    ●時に起こる事
    内出血(1-3週で改善)、感染・創離開、移植組織の脱落
    ●経過中に起こる可能性のある事
    肥厚性瘢痕:赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり)、ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似しますが、拡大傾向が10年以上にわたり起こる場合があります。の可能性
     変形(陥没・引きつれ)・創部両端の盛り上がり(dog ear)の可能性、強いものは残存します。
    再拘縮の可能性
    ●希に起こる事
    縫合糸の露出
    ●極めて稀起こり得る事
    薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、その他予想外の合併症の可能性もあります。

    担当医師及び担当者からのコメント
    50代男性。左頬の外傷後が下の組織と強く癒着して陥没変形が起きていました。また瘢痕が原因で表情作成時のツッパリがあったため手術を行いました。術後、頬の全体的な陥没変形は修正され、移植した脂肪によりツッパリも解消され自然な表情が作れるようになりました。
  • 単純切除術 症例②

    • 術前
    • 術後3か月
    • 術後1年
    左前腕傷跡修正 単純切除
    術前評価
    左前腕のやや太めの傷跡を目立ちにくくしたい方
    通常必要とされる治療内容
    単純切除(自由診療)
    治療方法
    瘢痕部分を紡錘形に切除し丁寧に縫合します。局所麻酔で鈴に変更
    料金
    79,200円(税込)(基本料金33,000円+46,200円)
    治療のリスク
    ●初期に起こる事
    疼痛・軽度の腫脹
    ●時に起こる事
    内出血(1-3週で改善)、
    ●経過中に起こる可能性のある事
    肥厚性瘢痕:赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり)、ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似しますが、拡大傾向が10年以上にわたり起こる場合があります。
     変形(陥没・引きつれ)・創部両端の盛り上がり(dog ear)の可能性、強いものは残存します。
    ●希に起こる事
    感染・創離開・縫合糸の残存や露出、再発
    ●極めて稀起こり得る事
    薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、その他予想外の合併症の可能性もあります。

    担当医師及び担当者からのコメント
    左前腕にやや太い傷跡があり、目立ちにくくしたいとの希望があり受診されました。
    拘縮などの機能障害が無いため自費診療での修正を行いました。
    瘢痕を切除して吸収糸で真皮縫合を丁寧に行い表皮も縫合します。
    前腕の傷の成熟には1-3年ほどかかり、個人差があります。
    この患者様の1年後の状態では、傷の周囲に少し赤みが残りますが、
    こちらもいずれ消えていきます。結果は、術前の傷の太さより明らかに細くなっており、
    赤みが消えたらさらに目立ちにくくなっていくと思われます。
  • 左前腕傷跡修正 単純切除

    • 術前(切除部分デザイン)
    • 術後3か月
    • 術後1年半
    左前腕の傷跡修正 単純切除
    術前評価
    左前腕の傷跡を目立ちにくくしたい方
    通常必要とされる治療内容
    単純切除(自由診療)
    治療方法
    単純切除(自由診療)
    料金
    257,400円(税込)(基本料金33,000円+224,400円)
    治療のリスク
    ●傷は必ず残ります。生活上の問題となる傷跡を、熱傷や事故などの一般的な醜形瘢痕に置き換える手術です。
    ●初期に起こる事・・・疼痛・軽度の腫脹
    ●時に起こる事・・・内出血(1-3週で改善)、創部両端の盛り上がり(dog ear)
    ●経過中に起こる可能性のある事・・・肥厚性瘢痕:赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり) ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似し拡大します。縫合糸の露出および残存 
    ●希に起こる事・・・感染(軽度~重篤なもの)・創離開、部位・大きさにより閉創できない可能性(植皮術や部分開創したまま終了する場合もあり)
    ●極めて稀起こり得る事・・・薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。四肢・指などの切除縫合の場合、過度の緊張のある状態で閉創すると、末梢の血流障害を起こす可能性があり後遺症を残すこともあります。他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、その他、予想外の合併症の可能性もあります。
    担当医師及び担当者からのコメント
    一度付いてしまった傷を0にすることはできませんが、傷の形を変えることで
    目立ちにくくさせることは可能です。
    比較的広範囲の傷でありましたが、何とか切除+単純縫縮で閉創可能な範囲であったためご提案させていただきました。
    四肢の傷は術後数年で成熟していきますが、その間徐々に幅が広くなっていきます。
    この方もはじめは線の傷跡でしたが徐々に幅が広がっていることが見ていただけると思います。
    傷の形を変えることで遥かにストレスは軽減されますので、お悩みの方はご来院ください。
  • 【傷跡修正】術後のドッグイヤー変形が異様に目立つ 20代女性【症例No.29Y0000604】

    • 術前
    • 術後1か月
    • 術後1年
    【傷跡修正】術後のドッグイヤー変形が異様に目立つ 20代女性【症例No.29Y0000604】
    術前評価
    他院で自傷行為の治療を行ったのちドッグイヤーが目立っている状態の方
    通常必要とされる治療内容
    単純切除(自由診療)
    治療方法
    ドッグイヤー部分を紡錘形にデザインし、局所麻酔下に切除し丁寧に縫合します。
    料金
    135,850円(税込)(基本料金33,000円+102,850円)※要事前採血
    治療のリスク
    ●傷は必ず残ります。生活上の問題となる傷跡を、熱傷や事故などの一般的な醜形瘢痕に置き換える手術です。
    ●初期に起こる事・・・疼痛・軽度の腫脹
    ●時に起こる事・・・内出血(1-3週で改善)、創部両端の盛り上がり(dog ear)の残存
    ●経過中に起こる可能性のある事・・・肥厚性瘢痕:赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり) ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似し拡大します。縫合糸の露出および残存  ●希に起こる事・・・感染(軽度~重篤なもの)・創離開、部位・大きさにより閉創できない可能性(植皮術や部分開創したまま終了する場合もあり) ●極めて稀起こり得る事・・・薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。四肢・指などの切除縫合の場合、過度の緊張のある状態で閉創すると、末梢の血流障害を起こす可能性があり後遺症を残すこともあります。
    他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、その他、予想外の合併症の可能性もあります。
    担当医師及び担当者からのコメント
    単純縫合の際、傷跡を短くしようとすると創部の両端に盛り上がり(Dog ear変形)が生じてしまいます。
    軽度のものは経過と共に改善して目立ちにくくなっていきますが、極端に傷口を短くしようとすると、変形が残ってしまいます。
    まさに、この方も自傷行為の修正を他院で行いDog earが残ってしまった方で、平面的なところに不自然な突起がある事がストレスとのことで相談に来られました。この変形の修正は傷を延長する方向に紡錘形に切除し縫合する事で改善が期待できます。
    傷は短ければ良いというものでは無く、変形を起こさないよう適度の長さが必要であると言うこともご理解頂けると思います。
    この方も術後、目を引く異様なDog earが解消し大変喜んで頂けたと思います。
  • 【傷跡修正】過去の外傷で左外眼角の拘縮で目の横幅が短い 20代男性【症例No.29Y0000689】

    【傷跡修正】過去の外傷で左外眼角の拘縮で目の横幅が短い 20代男性【症例No.29Y0000689】
    術前評価
    外傷後の外眼角拘縮に伴うヒダが開瞼障害の原因になっている
    通常必要とされる治療内容
    瘢痕拘縮形成術+皮弁形成術
    治療方法
    外眼角靭帯に向けて切開を行い、瘢痕拘縮を解除し隠れている眼球を露出させました。
    料金
    保険診療(診療報酬点数に準じる)
    治療のリスク
    ●初期に起こる事 疼痛・軽度の腫脹・少量の出血
    ●時に起こる事 内出血(1-3週で改善)、
    ●経過中に起こる可能性のある事 肥厚性瘢痕(再発):赤く硬い傷・圧痛・炎症後色素沈着(数か月~数年:部位差・個人差あり)、ケロイド:経過は肥厚性瘢痕と類似しますが、拡大傾向が10年以上にわたり起こる場合があります。 変形(陥没・引きつれ・凸凹)の残存(強いものは残存します)再拘縮の可能性 創部周囲の硬さや凸凹感の残存(経過と共に改善)・流涙・眼脂・異物感やツッパリ感、白目外側が露出するため赤みのある結膜が見えるようになります。拡大部分の睫毛欠如 ●希に起こる事 感染・創離開・縫合糸の残存や露出、結膜充血や結膜出血および結膜浮腫・感染・創離開・創部周囲の炎症後色素沈着(半年~数年で改善)・左右差、睫毛乱生、涙漏れ(異所性分泌)
    ●極めて稀起こり得る事 薬剤アレルギー(麻酔薬・抗生剤・鎮痛薬など):薬疹(重症なものも含む)、アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下・心停止)などが起こることがあり、後遺症を残したり死亡することもあります。他部位の組織損傷、神経損傷(知覚障害・運動障害)、その他予想外の合併症の可能性もあります。
    担当医師及び担当者からのコメント
    過去の外傷に伴う外眼角部の瘢痕拘縮の治療目的に来院されました。
    正面視で明らかな目の横幅に左右差を認め、外眼角部の拘縮に伴い強開瞼や上方視時に開瞼障害を呈している方でした。
    W形成や5flapでは丸みのある目尻になると判断し、目尻切開での外眼角形成を施行しました。

    また左上眼瞼内側の凸凹の瘢痕の修正も同時に施行しました。
    術後1ヶ月の時点の状態では、正面視で左右差は若干残っていますが術前の左右差は改善され、
    強開瞼および上方視での開瞼障害も解消されているのが分かります。
    瘢痕の赤みはまだ少し残りますが徐々に解消されて行くと思いますので少々お待ちください。

傷の形成の料金

  メニュー 料金(税込)
引きつれのある傷
機能障害のある傷
  保険診療
引きつれのない傷
審美的な目的でする傷
美容施術の修正
単純なもの 1cm ¥18,700
※別途基本料金¥33,000が発生いたします
複雑なもの
(顔・頭・Z形成を要するもの) 
1cm ¥33,000
※別途基本料金¥33,000が発生いたします
脂肪移植(5cmまで)  ¥231,000
脂肪注入(5cmまで) 1回目 ¥154,000
2回目 ¥132,000
3回目 ¥110,000

※傷跡修正はまずは保険診療(初診)からのご案内となり、初診料が発生いたします。

※安全に手術を行うため、手術前には採血が必要となります。(美容目的の手術の場合には自由診療 採血代¥14,300(税込))

※保険適応外で手術を行う場合に、モニター割引(10%オフ)させて頂ける場合がございます。(当院基準あり)

院長から患者さまへの
6つのお約束

当院では、初めての方でも安心して通っていただけるように、「6つのお約束」をしております。
当院でぜひ、“なりたい自分”を叶えてください。全力でサポートいたします。

1
質の高い医療
2
良心的な安心価格
3
最新技術による治療
4
将来をふまえたプラン
5
丁寧な診察
6
保険診療も案内

院長紹介

  • モニター募集
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診療時間・アクセス

奈良本院の診療時間・アクセス

診療時間 AM9:00~PM18:00

皮膚科・形成外科(保険診療)
美容皮膚科・美容外科(自由診療)
日帰り手術(保険診療・自由診療)

  • 臨時休診あり(HPの休診日カレンダーをご確認ください)
  • 予約優先制、自由診療のカウンセリング・施術は完全予約制
  • 手術が入っている場合は、ご予約をお取りする事が出来ないことがあります。
  • ご予約は”ご来院時間~30分前後”を目安にお呼びさせていただく目安の時間となっております。
    前の方のご状況により前後する可能性がございますことを大変恐縮ながらどうぞ予めご了承くださいませ。

〒630-8226 奈良市小西町25-1 奈良テラス2F
※近鉄奈良駅4番・6番出口・バス停より徒歩1分

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  • 予約優先制、自由診療のカウンセリング・施術は完全予約制
  • 手術が入っている場合は、ご予約をお取りする事が出来ないことがあります。
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    前の方のご状況により前後する可能性がございますことを大変恐縮ながらどうぞ予めご了承くださいませ。

〒634-0804 奈良県橿原市内膳町5-2-40 FACEビル4F
近鉄大和八木駅 徒歩1分

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